アルコール依存症 回復へ

アルコール依存症の症状、治療、病院、AAミーティングと断酒会(自助グループ)や家族の悩み、離婚、アダルトチルドレンなど依存症者本人の体験をもとにしてお届けいたします。

ネガティブ感情をコントロールできると断酒が楽になる? AAミーティングで学んだこと

ネガティブ感情をコントロールできると断酒が楽になる?

 

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ネガティブ感情をコントロールできると断酒が楽になる?


 この記事はネガティブな感情をコントロールして、ストレスを減らし断酒を安定させた経験を書きました。

 

今振り返ってみて、断酒うまく軌道に乗り始めたころはいつなのかな? と考えることがあります。

 

自分では、なかなかわからないのです。

 

しかしネガティブな感情との付き合い方が変わったあたりが節目かなという気がします。

 

 以前「どうやったら「上手に飲めるか?」を試行錯誤していました」という記事を書きました。

 

そこで自分が実際に行った行動を書きました。

 

 「食べながら飲む」「強い酒は薄めて飲む」「休肝日を作る」などは、実際に効果のある方法です。

 

k77703230418.hatenablog.com

 

 

 しかし、私のような問題飲酒者は、そもそもこういったことがきちんと守れないのです。

 

そこで「ストレスのコントロール」特に「ネガティブな感情をコントロールできないだろうか?」と四苦八苦していました。

 

結論から言えば、私の断酒が継続できているのは「ネガティブな感情のコントロール」が、昔より格段にできるようになったからではないかと自分で思っています。

 

具体的には「自分の飲酒行動をありのままに受け入れようと思うようになった」「嫌な自分と仲良くしていこうと思うようになった」。そして、その結果「他人を責めることをあきらめるようになった」この辺りが大きな変化ではないかと思います。

 

これらの変化は、自助グループの中で自然に起こったものです。飲んでいる間は決してできませんでした

 

自助グループって何?」という方が大半だろうと思いますので、以前書いた記事を貼っておきます。

 

k77703230418.hatenablog.com

 

 

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 自助グループは「依存症者」が回復するための集団です

 

今回の記事は、直接当てはまる個所はないかもしれない多くの方にも、「私の失敗体験」の中から、何かお役に立てる部分があればと思い書かせていただきます。

 

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ありのままに受け入れよう

 

ありのままに受け入れよう

 

酒を飲んで吐いてしまったり、寝てしまったり、二日酔いになってしまったり。

 

多くの方が多かれ少なかれやってしまった失敗。

 

日本は酒に寛容な国ですから、一度くらいなら笑って許されることもあるかもしれません。

 

しかし、二度三度繰り返す。あるいは、月に一度になってくると色々と言われ始めます。

 

「飲みすぎだ」「お前とは飲まない」「体のことを考えたら?」

 

どこかで、そういった助言を聞き入れて、飲み方を変えれば問題はないでしょう。

 

しかし、私はできませんでした。

 

記憶をなくし、何度も貴重品をなくす。家族には「いい加減にして」と何度も言われました。

 

人と喧嘩をする。物を壊す。この頃には怖がって誰も私と飲もうとはしませんでした。

 

大切な取引先の人に絡んで、会社から厳重注意をされました。

 

胃腸も肝臓も膵臓も壊れてしまいました。薬がないと酒を飲めないので病院に行きますが、どこへ行ってもさじを投げられました。仕方なく、病院を転々とします。

 

何度も救急車で運ばれ、短期の入院をするのですが、体調がよくなり、退院するとまた飲んでいました。

 

ついに、連続飲酒になり、気がつくと1週間ほどたっていて、観念して専門の医療機関にかかりました。

 

それでも、酒をやめられず、初めて専門病院に入院してから8年かかって、やっと断酒がスタートしました。

 

きっかけは自助グループ他人の体験談を聞いて「自分と同じだ」と思えるようになったことです。

 

それまでは、人の話を聞いても「自分より酷いかどうか」という判定を、いつも下していました。

 

「あいつのほうがどうしようもないアル中だ」「自分はそこまで悪くない」といつも自分の行ってきたことを認めようとしなかったのです

 

人の話の中で自分がやって事のないところにばかり、フォーカスして自分の問題には蓋をしていました。

  

ある時を境に「自分も同じことをやってきた」「自分も彼と同じ立場なら同じ行動をとってしまった可能性はある」そう感じることが非常に増えてきました。

 

共感することが増えるにつれ「私の語る体験談」も変わっていきました。

 

「恥ずかしい失敗」を、心臓をドキドキさせ、手に汗握りながら、語り始めました。

 

自分の飲酒に問題があることを認め、大勢の人に聞いてもらうようになったのです。

 

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恥ずかしい経験を語る

 

嫌な自分と仲良くしていこう

 

認められる範囲は、そのうち「行動」だけでなく「心の中」にまで及んでいきました。

 

特に、「問題行動」を起こすには、その原因として「嫌な自分」がいます。

 

取り越し苦労をして、いつも不安に支配されている自分。

 

劣等感が強く、他人から褒めてほしい、慰めてほしいと思い続けている自分。

 

怒りの感情にこだわる自分。

 

そういった感情が強く出そうになるとき、私の飲酒はコントロールを失っていました。

 

そのことを自助グループの中で、できるだけ詳細に語りました。

 

断酒が続いてもそういったネガティブな感情は消えません。

 

しかし、嫌な自分を受け入れて、認めることで、逆に「自家発電」が少しづつできるようになってきました

 

これは、自分でも不思議な感覚でした。

 

取り越し苦労をして、不安に支配されていた自分は、「不安なのは仕方がない、不安を数えてもきりがない。明日に希望をもって、今日一日を明るく生き抜こう」と考えていけるようになってきました。

 

一日や二日で変わったわけではありません。当然今だって不安な感情に負けそうになることもあります。

 

どんな状況でも、少しでも自分の中に光をともせることが、自分にとっての成長だ、自分にとっての成功だ、と思いながら一日を終えることができるようになりました。

 

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自家発電

 

他人を責めることをあきらめよう

 

自分の幸福感が、自分の心の中の成長が基準になるにつれて、他人に対する見方が変わりました。

 

私は知らず知らずのうちに、他人のあら捜しばかりしていました。

 

多分、私自身が劣等感の塊で、他人を認めてしまったら「自分の小さなプライドがずたずたになってしまう」と心の底で恐れていたのではないかと思います。

 

この世の中に完全な人はいません。自分の欠点を認めることと、他人を責めなくなったのは同じ感情の「裏と表」ではないかと思います。

 

「許されない行為」は存在します。例えば「人を殺す」「泥棒をする」のは許されません。世の中にあるルールで適切に裁かれる必要はあるでしょう。そうでなければこれだけ多くの人が一緒に生活することはできません。

 

しかし「存在を許されない人」はいません。他人の尊厳を冒涜する権利は人間にはないと思います。

 

私は最後の瞬間まで希望をもって自分の成長を楽しみたいと思います。心に光をともす自由を最大限に生かしたいのです。

 

今も他人に悪感情を抱くことはありますが、「自家発電」の力で、どれだけ短い時間で悪感情を追い払うことができるかどうかが、私にとっての成功です。

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 


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