アルコール依存症 回復へ

アルコール依存症の症状、治療、病院、AAミーティングと断酒会(自助グループ)や家族の悩み、離婚、アダルトチルドレンなど依存症者本人の体験をもとにしてお届けいたします。

アルコール依存症 入院中の人間関係

入院中の人間関係

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アルコール依存症 回復へ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

前回は「入院のメリット」でした。

 

k77703230418.hatenablog.com

 

 

入院中の人間関係」で思うことを語らせていただきます。

 

昔、アルコール専門病棟ができたときは閉鎖病棟のみだったそうです。

 

アル中(当時はそう呼んでいました)は外出させたら絶対に飲んでくる」という理由でほとんど外出が許されなかったと、医師や高齢の患者から何度か聞きました。

 

このブログで記しているように今は開放病棟での入院生活が重要視されています。

 

入院患者にとって、体を治すことと同じくらい大切なのは、「人との関わり」を訓練していくことだと考えられているのでは?と思います。

 

人間は社会的動物です。

 

群れを作っている動物も存在しますが、人間社会のような複雑な分業システムを作っている動物は地球上に存在しません。

 

そもそも「人間関係」の苦しさから解放されたいという動機で「飲酒」する人は多いです。

 

狭い意味での人の付き合いだけでなく、他人と比べて「劣等感」「過度の優越感」「羨望」など、自分の社会におけるポジションに比べて、自分自身が抱えているプライドの価値が釣り合わなくて「飲酒」に走る人は数知れません。

 

アルコール依存症者は「飲酒行為」で多くの人との信頼関係を破壊しています。

 

不始末を冒した後に、アルコールが少し体から抜けてくると「今度こそ完全に酒をやめます」と真剣な面持ちで訴える。

 

その時の気持ちに嘘はないのです。


ところが、舌の根も乾かぬうちに飲んでしまいます

 

このことにより周囲の信頼をなくしますが、本人自身も自己信頼をなくしてしまいます

 

今度こそ完全に酒をやめる」の叫びは、酒害者が「何とか信頼に応えたい」という感情から出ています。

 

そこで 信頼に応えたい⇒(飲酒して)応えられない⇒苦しい⇒信頼に応えたい⇒(飲酒して)応えられない⇒苦しい・・・となります。

誤解しないでいただきたいのですが、「だから私たちアルコール依存症者を許してください」というつもりは全くありません

 

lifunas.com

asajo.jp

 

最近は「底つき」体験を回避して断酒する方法はないのか?という模索もあり、成果も上がりつつあると聞きます。

 

そうであればいいなとは思いますが、少なくとも私は違いました。

 

もうだめだ」というのは人により違うですが、多くの方の体験からも悪業が長く続いた人ほど支払うべき代償は大きくなると考えています。

 


入院すると自覚の程度は色々ですが、仲間意識が芽生えます。

 

私は初めて入院したとき「こんなにたくさん依存症者がいるのか」と驚きました。

 

前回の付け足しになりますが、入院の大きなメリットは、自分一人ではないと自覚できることだと思います。

 

同じアルコールという問題で苦しんでいる人がいることを知ったのでほっとした記憶があるのです。

 

自分の酒は問題ないと思う一方で、同胞がいるという事実に安心するというのは矛盾していますが、他の方の体験談からも感じ取ることができました。


以前も書きましたが、食事は大食堂で一斉に取ります

 

食事時間は親密になるきっかけです。

 

最初は同じ部屋の人と取りましたが、だんだん話の合う人とグループができ、卓を囲むようになりました。

 

私が入院した病院はいずれも食堂にテレビがありました。そして一般の大部屋にはなかったのです。

 

普通の病院は各ベッドにテレビが一台ありました。このあたりは病院によって違うのかどうかわかりません。

 

テレビのチャンネル争いはありました。

 

したがって早い者勝ちというか、食事の少し前からテレビに近いところを陣取るグループなどもありました。


入院して時間が経過するほど体が楽になると同時に暇な時間は増えます

 

個別の検査なども数が減るのです。

 

勉強会」や「ミーティング」はあります。これらも集団行動です。

 

「観察病棟」のところで少し触れましたが、自分より先に入院した人から知りたい情報を聞くことは便利なのは事実です。

 

しかし自分としては知らなくてもよかった情報なども入ってきます。

 

入院していれば一般的にネガティブになります。アルコール専門病院でも入院患者は皆不安を抱えています。

 

私が苦手だったのは、終始「他人の不幸を予言」をするタイプの人でした。

 

右を見ても左を見ても自分のことで精一杯の人たちばかりです。

 

他人の話をうまくかわすのは厳しくて、いちいち反応して「いらいら」している自分を持て余していました。


長い目で見ればそういった中から「距離の取り方」を学んでいたのだとは思います。

 

些細なことでの喧嘩もよくありました。

 

大抵は不用意な言葉のやり取りが原因だったように思います。

 

「自慢」「不幸の予言」「嫉妬」など、今思えば「何にこだわっていたのだろうか」という些末な事柄ばかり。

 

結局は「自分が、自分が」という気持ちが根にあったのだと思います。

 

  • 「自分が一番不幸だ」
  • 「自分が一番偉い」
  • 「自分は他の人と違って○○だ」

表現を様々に変えながら、この「感情」を持て余して、人と衝突しているような人間関係でした。

 

あと「男女の関係」はどうか?と聞かれれば、やはり「ある人にはあった」となります。

 

退院してから看護師さんから「女性の入院患者」は難しいとの話を聞きました。

 

一般の社会でも女性の人間関係は難しいと聞きます。

 

必ずやたらと仕切りたがる患者さんが出てきて、看護師さんを差し置いて勝手に決めてしまうそうです。

 

その一方で「看護師がかまってくれない」という不満を持つ患者さんも多いそうです。

 

看護師さんは超忙しいのですが、仕事をさせてもらえないことも多いと聞いて本当に大変だなと思いました。

 

その時に、深夜ナースルームに時々女性患者さんがいて看護師さんに何かを訴えているのを目撃したことがあったのを思い出しました。

 

派閥というかグループ間の争いも激しかったそうです。

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。